DCMTK コマンドラインツール


頻繁に、ということではないが、ダイコムのデータを他の形式に変換したいという状況はよくある。

私の場合、大抵、DCMTK のコマンドラインツールを使うのだが、コマンド名などを忘れる。そういうわけでメモ。

DCMTK

代表的なやつ。

dcmdjpls JPEG-LS -> 他形式

書式 dcmdjpls [options] dcmfile-in dcmfile-out

dcmd の d はdecompress の d ね。

dcmdjpeg JPEG-compressed -> 他形式

書式 dcmdjpeg [options] dcmfile-in dcmfile-out

dcmdjp2k JPEG2000 -> 他形式

dcmcjpeg 諸々のフォーマットを JPEG2000 へ。

書式 dcmcjpeg [options] dcmfile-in dcmfile-out

dcmdjp2k と dcmcjp2k の二つは、オープンソース版の DCMTK の app を普通にビルドしてもそのままでは生成されないし、バイナリ版にも含まれていないので、注意。


まあ、裏技っぽいやり方で実現できたりもするんですが(笑)

dcmcjpeg

・・・の前に JPEG の復習。
Reitired になっていない形式はそれほど多くない。

1.2.840.10008.1.2.4.50 JPEG Baseline(Process 1)

1.2.840.10008.1.2.4.51 JPEG Extended(Process 2 & 4)

1.2.840.10008.1.2.4.80 JPEG-LS

1.2.840.10008.1.2.4.90 JPEG2000(Lossless Only)

1.2.840.10008.1.2.4.91 JPEG2000 

なるほど。

でも、あと数回は、見直すんだろうな(^^;)。

GDCM

日頃お世話になっている DCMTK だが、JPEG2000 系は(オープンソース版)では基本的にはサポート外だ。

内部的には OpenJPEG 組み込んでいるはずなんですけどね(すっとぼけ)。

そこまでして、画素値のコンバートをする機会はほとんどないが、GDCM のコマンドラインツールの一つ、gdcmconv で一応は代用がきく。

他にもやり方は色々あると思う。

Inside HorliX/Horos ?

知り合いの先生が note で『Inside HorliX/Horos』という記事を書いている。
HorliX/Horos をソースコードに近いところから、解説したものだ。

それに倣って、ソースコード上で興味深かったことを一つ。

今回の関連でいうと decompress.mm のコメントがちょっとニヤリとさせられる。

こういうものだ。


//hopefully dcmtk willsupport jpeg2000 compression and decompression in the future: November 7th 2010 : I did it !

I did it ! 

これができた時の喜びが伝わってくる。

(追記)i did it! した人は Horos チームだと思っていたが、日付からみて OsiriX の中の人の一人ですね。


(続く)




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