Kindle Direct Publishing

IT関係の仕事をしているとドキュメントをつくる機会は多い。
取引先に配布した後でも、その後、2次利用する可能性もある。
そんな事情もあってか元いた会社では、とある電子書籍プラットフォームを使っていた。
ドキュメントを編集すると、その場で epub やら PDF やらのファイルをつくってくれて、とても便利だった。

今回、仕事をまとめるにあたって kindle にも手をだしてみようかとあれこれトライ。
(amazon 側で、kindle 本作成ツールも提供されているのだが、残念ながら日本語には未対応だ。そこで一工夫しなくてはならない)

日本語には未対応


まず、上記プラットフォームでつくった epub をそのまま Kindle Direct Publishing (KDP)の管理画面から投入。
数分するとエラーもなく処理終了。KDP のビューアー上では問題なく表示されている。
さらに数時間後には、公開処理も終了。

「あれ、意外と簡単じゃん」と思いながら、iPad に落とす。
表紙を開くと「このページにはテキストがありません。はじめに(以下略)」と女性の機械的音声が端末から聞こえてくる。
この部屋には俺しかいないはずなんだがとマジでびびる。一瞬、何がおこったかわからなかった。
ああ、ボイスオーバー機能が働いたのね、と状況を把握したもののこの現象は治らず。
この方法論ではダメらしい。

その後、ネット上で情報収集したが、有益な情報はえられず。未だ epub2 の解説をしたサイトが検索上位にきてたりする(現在の主流は epub3 。これで縦書きやルビ振りが可能になった)。

試行錯誤。

結局、私の場合、
MS ワードで原稿作成→ Romancer というサイトで epub3 形式に変換(表紙画像は別途作成)→KDP管理画面から epub3 と表紙画像投入
という方法論に落ち着いた。

KDP には、その場でファイルを編集する機能はなく、ここらへんはやはりプロ仕様というところか。

ドキュメントを広く普及させる目的ならいいが、個人が趣味でドキュメントを電子化するのにはやはり向いていない。

まあ、公開後は作家気分が味わえて気分はよいことには良いが。


なお、KDPで初版公開後にメンテで改定版を出した場合、「端末アプリ側のライブラリは(日本では)自動更新されない」点には注意してください。

参考:『アマゾン kindle ライブラリは、(日本では)電子書籍の改訂版が出ても自動で更新されない仕様のようです

これ知らなくて、「買い直しました」ってユーザーさんがけっこういたので (T_T)






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